本サイトのトレイニングについて
トレイニングの狙ひ
一番の狙ひは、構造分析(英文におけるSVOCM=文型、名詞・形容詞・副詞=品詞、の分析)が出来るやうになることです。 文型と品詞を無視した感覚的読解では、大学入試長文、英語論文、文学作品、資格試験やビジネスの場における長文を正確に読みこなすことは困難です。本トレイニングは、文型と品詞を踏まへた論理的な文法力・読解力が養成し、学習者が構造分析の技術を習得できるやうに、作られてゐます。 以上が主目標ですが、副次的な目標としては、本トレイニングを通して皆さんが文型と品詞といふ概念を習得し、今までSVOC、形容詞、副詞、と言はれても意味がわからなかつた、学校や塾の授業、参考書や問題集の解説が理解できるやうになる、といふ大きな効果も狙つてゐます。本トレイニングを行ふことで、皆さんの英語学習効率全体を、大きく向上させて頂きたいです。
本トレイニングの独自性
基礎の基礎からの反復練習により、構造分析を、「理解」するだけでなく「習得」できるやうに、してある点です。 今日、文型や品詞について解りやすい解説がなされた参考書は何冊もありますし、英文解釈についても良い問題集が数多く出版されてゐます。これらの書籍は、文法や構造分析について理解する上で非常に有用です。しかし、英語はスポーツと似てゐて、基礎的な反復練習が必要です。参考書を読んで文法について一時的に「理解」しても、反復練習を経なければ、その文法事項は身につかず、忘れられてしまひます。譬へば、良いピッチャーのフォームを幾ら観ても、自分でそれを繰り返さなくては、良いフォームは身につかないでせう。 私の知る限り、構造分析について、基礎的な反復練習が出来る問題集といふのは(少なくとも私の納得のゆくやうなものは)、ありませんでした。 本サイトのトレイニングは、基礎の基礎から細かく段階を踏んだ反復練習により、学習者が基礎から無理なく英文法・構造分析を「理解」するだけでなく「習得」出来るやうにしてあります。まづは、文型の章にある実践演習プリントを是非やつてみて頂きたいです。
トレイニングの対象
(下限はどのくらい?)
基本的には高校一年生以上を想定してゐます。ただし、学年ではなく、レベルを基準にして下さい。 中学レベルの英語が完璧ではない場合(目安としては、主に進研模試の偏差値が50以下、中学校・高校で英語の定期テストの点数が平均80点以下、TOEIC Reading 250点以下)、本サイトを利用する前に、中学レベルの英文法を固めませう。お勧めの学習法は、『どんどん話すための瞬間英作文:青色の表紙』(ペレ出版)にある例文を全て暗唱することです。問題集の方が良いといふ方は、『英文法パターンドリル中学全範囲』(文英堂)、『これでわかる 中学英文法』(文英堂)など、中学英文法をまるごとおさらひできる問題集をやりませう。 中学校で習ふ基本的な英語に触れてゐる量が不足してゐる場合、ざるで水をすくふのと同じく学習効率が悪くなり、折角の努力が無駄になつてしまひます。ある程度基本的な英語に触れた後、本サイトのプリントをやると効果的です。 これまで多くの生徒さんに接してきましたが、勉強が出来るやうにならない最大の原因の一つとして「現状の学力に合はない問題集を使つてゐる(塾の授業を取つてゐる)」ことが挙げられます。基礎が出来てゐない場合は、恥づかしがらず基礎に戻りませう。基本に戻れる勇気といふのは、勉強における大切な才能だと思ひます。 反対に、英検準二級を取得してゐる位のレベルであれば、中学三年生でも大丈夫です。特に、文型と品詞のプリントは、中学三年生でも(こちらは、英検準二級を取得してゐない普通の中学生でも)十分理解可能で、高校入試に役立つでせう。
トレイニングの対象
(上限はどのくらい?)
偏差値やTOEICの点数による上限はありません。SVOC、名詞、形容詞、副詞といふ概念について何となくの理解で済ませてきてしまつた、といふ方であれば、本サイトのトレイニングを行ふことで、今の偏差値、TOEICの点数の高さとは関係なく、英語力向上の効果が得られるでせう。 英語力は英文法の力だけではなく、語彙力、国語的読解力等様々な力の総合により成り立つてゐます。そのため、例へば語彙力がかなりあれば、中学英文法の感覚的理解だけ(と推測力を含めた才能)で、偏差値70以上が取れてしまふ方も中にはゐます。それで満足だといふ方は、別に本トレイニングをやる必要はありません。 ただ、もし今以上に英語が出来るやうになりたいと考へるならば、構造分析を身につけた方が良いと思ひます。感覚的読解では、どこかで壁に突き当たつてしまふことが多いためです。 かく言ふ私も、昔は「感覚派」でした。小学校四年生からNHKのラジオ講座を聴き、中学校一年生時には英検準二級は取得してゐたため、英語の問題を感覚で解いてゐても、あまり困らなかつたのです。しかし高校に入ると、その感覚が通用しなくなり、成績は下がる一方になりました。そこで一念発起して、論理に重きを置き、英語を基礎の基礎から勉強し直したところ、出来るやうになりました。 感覚的読解で、ある程度英語が出来てゐる方もゐるかも知れませんが、上を目指すのであれば、文型と品詞に基づいた読解力はつけておいた方が良いと思ひます。