Q&A
日本語の表記について
Q:どうして歴史的仮名遣ひを使ふやうになつたのですか? A:批評家、劇作家である福田恆存(ふくだつねあり:1912-1994)さんが書いた、『私の國語敎室』といふ本読み、その理を知つたからです。興味がある方は、ご一読をお勧めします。
Q:なぜ「トレーニング」ではなく「トレイニング」と表記してゐるのですか? A:英語の発音が二重母音である場合は、カタカナで表すものとしてをります。 二重母音については、現在日本人の多くが長音符号を用ゐてゐます。しかし本サイトは英語学習サイトであることも踏まへて、出来る限り英語の発音を正確に示すために、二重母音は長音符ではなくカタカナで書いてをります。trainingの英語における発音はtréiningであるため、「トレイニング」となる訳です。 他に普段のカタカナ表記と違ふものの代表例を挙げるとすればpage(英語の発音はpéidʒ)を「ペイジ」と、game(英語の発音はgéim)を「ゲイム」と、sofa(英語の発音はsoʊfa)を「ソウファ」と書く、といつたところです。 ただ、私は日本語で会話する際に「トレーニング」を「トレイニング」と発音すべき、と考へてゐる訳ではありません。あくまでも表記は表記で、発音そのものを表してゐる訳ではなく(発音の手がかりとはなりますが)、語を表すものであるとの考へからです。よつて、「トレイニング」と書いてあつても、それを実際に「トレイニング」と発音するか、「トレーニング」と発音するは、個人の自由であると私は考へます。
Q:なぜカタカナ表記を世間と同じにしないのですか?わかりづらくないですか? A:むしろ世の中の表記の方が英語の発音を反映してをらず、わかりづらいことが多々あります。 例へば、最近メタバースといふ言葉が流行してゐますが、「バース」と表記されては、初見の場合意味がよくわかりません。しか し、英語の発音に近づけて「メタヴァース」と書いてくれれば、この言葉が「超」を意味するmetaと、宇宙を意味するuniverseと関連してゐることを推測できます。
英語の学習法について
Q:構造分析をしてゐては、速読が出来ないのではないですか。 A:速読は正確な読解の上に成り立つものです。論理的な構造分析が出来ずに速く読んでも、結局書かれてゐることの意味が解らないか、内容を誤つて理解してゐる状態になるので、あまり意味はないでせう。 構造分析の力がつけば、凹凸のある道、平坦な道に応じて自転車のギアを変へるのと同様、難しい部分ではじつくりと構造分析を行ひ、簡単な個所は速く読む、といふ風に、内容を時間内で最大限に理解する本当の意味での速読が出来るやうになります。